転職しようと思い立った時に、どういった経路で求人を探そうかと思ったとき、たぶんこの辺からどうやって探そうかなと検討を始めると思います。
時間がないワーママ、やはり一番時間を有効に使えそうなのは転職エージェント。
- エージェントと面談する
- まとめて探してくれて
- まとめて応募できる
- 面倒な交渉ごとも代わりにやってくれる
最近の面接は、ベンチャー企業に限って言うとほぼオンラインになりつつあって、場所さえ確保できたら時間休とってお迎え前にできる!昼休みにできる!というメリットができつつある。
エージェント⇒人材紹介⇒有料職業紹介事業
いろんな言い方がありますが、こんな感じで呼ばれています。実は有料職業紹介は許可が必要で、XX-ユ-XXXXXXのような番号を持っている。(これがあることが大前提)
あれ?この会社許可もらってるんだっけ?の確認をしたいときは、以下サイトの職業紹介事業のリンクから検索。年間どのくらいの人数が成約しているかもわかります。
実際どのくらいの人がエージェント使っているの?
2019年の雇用動向調査によるとこんな感じ。
全年齢が対象だとこのような割合。
ハローワーク 21.2%
求人広告 28.8%
エージェント 4.4%
縁故 24.1%
その他 13.7%
学校 7.7%
この中から、ワーママのボリュームゾーンである「女性・30~49歳」を抽出してみると・・・
ハローワーク 27.4%
求人広告 32.2%
エージェント 4.7%
縁故 22.8%
その他(学校含む) 12.9%
出典: 2019年(令和元年)雇用動向調査結果の概要|厚生労働省
全年齢と比較してもそれほど割合は大きく変わりませんが、これはすべての雇用形態が混ざった数字。正社員に絞るともう少しエージェントの割合が増えるのではないかと予想。
エージェントは増えている
有料職業紹介に絞ってみるとこれだけ増加しています。
2018年度 22,977事業所
2017年度 20,783事業所
2016年度 19,355事業所
2015年度 18,457事業所
2014年度 17,893事業所
大手で経験を積んだ後独立するパターンが多いので、近年は小規模で差別化のため特化型が増えているように見える。 特にワーママとか子育てとか時短とか表立ってきているのはここ2~3年、前回のワーママ転職の時には見つけられなかった。
エージェントによって得意不得意はある
大手総合型はやはり20代~30代前半をターゲットとしているところが多いのでフルタイム前提がほとんど。時間や場所に制約ありとなると、フルタイムメインのエージェントでも紹介はしてくれるが、条件で書類見送りが多かったり個社ごとに都度勤務条件の交渉が入るといった感じ。この辺の交渉は優先順位もあるので、もしかしたらエージェントが介在するより自分でやった方が良い場合もあるなあと思った。
あとは職種や業界。特化型は職種業界特化のエージェントがいるので、総合型ばかりでなくこういった特化型のエージェントにも登録しておくと情報収集しやすくなります。
- 管理部門
- 管理職・エグゼクティブ・CxO
- エンジニア
- 研究職
- IT・Web
- ゲーム・クリエイティブ
- 製造業
- 医療
- 飲食
- 教育
- アパレル
- マスコミ・広告
- 保育士
- 介護士
- 女性
- 第二新卒
- ワーママ向け(時短)
エージェントによっては面接のKPI増やしたいからとにかく紹介、面接に行くと「時短の話が通っていない、これから交渉」みたいなこともなきにしもあらずなので、時短やリモートにこだわる方はその点は先に確認しておくとよさそう。
とは言っても求職者はエージェントから見たら「商品」
ここでエージェントのビジネスモデルをおさらい。
- 求職者は無料で利用できる
- 求人を出す企業はエージェントに紹介料を支払う
となると、採用が決まりやすい、要は「商品価値」が高い求職者に対して優先的に動くことになります。
決まりにくいと思われたら積極的に動いてくれないこともある。エージェントが「この人をうちで決めたい!どこかで決まるはず!」となると積極的に動いてくれます。そのため、1社のエージェントに依存してしまうと、紹介が来なくなった時点で詰むので複数のエージェントに登録することをおすすめ。エージェント側もその想定でいるので、自社で決めたいと思う人ほど他社の動向を知りたがるのでサポートはそれなりにしてくれる。
やはり人材紹介のメイン市場は大都市圏
それなりに高額な紹介料を支払える企業となると大都市圏に偏りがち、中小のエージェントも大都市圏に会社を置くため、結果として大都市圏の企業紹介が中心になってしまう。 地方での転職を考える場合、出社前提だと立地でマッチしない可能性が高くなります。
基本的な流れ
まずは登録をする。多くはwebサイトから。この時点でレジュメを送るところもあれば、面談時に送るところもあるが、先に作っておくに越したことはない。
その後面談の連絡が来る。求人情報を見られるところは自分で探してねとか、面談対象を絞っているところもある。
面談をする。電話やzoomなど。大手はまだ対面?(某大手はオフィスが立派すぎてとても査定されてる感があった)
マッチしそうな案件があれば紹介が来る。よさそうであればそのまま応募のGOサインを出すと日程調整してくれる。
日程が決まると面接。オンライン面接も増えてきた。やはり最終は対面か。
面接後はエージェントから結果が来るのを待つ。エージェントからどんな質問をされたか等のフィードバックを求められる。
面接が進んでいくと、「この企業は過去にこう言ったことを聞いている」なんてことを教えてくれる。(上のフィードバックのおかげなのでフィードバックは答えよう)
内定が出ると内定通知書等のやり取りや条件交渉もすべてエージェントが行ってくれる。
内定を承諾したタイミングで企業担当と入社手続きのやり取りが始まる。
入社後もたまにフォローアップという形で連絡が来る。(早期離職はペナルティがある場合があるので予防線)
残念ながら登録をしてもマッチする求人がないときは連絡は来ないので、ワーママが登録するなら複数をおすすめ。(何度でも言う)
最近活動した所感
やり取りはメールが主だが、最近はLINEが増えてきた。
さすがにエージェント経由でカジュアル面談を希望すると「う~ん」とやんわりお断りされる。(逆に「カジュアル面談でもいいんで!」と言ってねじ 込んでくるエージェントもいたんだが→採用担当時代の経験からやってみた)
LINEの場合は他のツールも駆使してくるのでプラットフォームがバラバラで面倒なことがある。(やり取りはLINE、レジュメ送付はフォームとか)
エージェントとお付き合いするうえでやったらいけないこと
求人を紹介されたもののエージェント抜いて直接応募するのはNG。(バレたらブラックリスト入り決定だろう)
紹介された求人が過去に不採用だった企業やポジションだったときはキチンと言う。(企業によって一律NGとか1年たてばOKとか別ポジションならOKとかいろいろあるのでどうしても入りたいなら相談してみよう)
2か所以上のエージェントから同企業の同じポジションに応募するのはNG(これはエージェント・企業両方から嫌われる)
では、自分にあったところを探してみよう
フルタイムOKなら
出産前に利用していたエージェントを選択してもOKです。ワーママ特化型エージェントも時短メインの求人となっていますが、フルタイムはプラス要因になるので断られることはほぼないかと。職種によってはアシスタント的な求人が多いので、総合型でも求人が紹介されているのであればワーママ特化型をあえて選ぶ必要はないです。
専門職や技術職なら
医療系・介護士・保育士は専門のエージェントがおり、通常のエージェントに比べると圧倒的に求人数が多いです。逆に総合型だと求人がほぼないため、効率的に探すなら専門エージェント の方がよさそう。
エンジニアやクリエイターも専門のエージェントが多くいるためそちらで探すことをおすすめします。また、業務委託から始めてよさそうなら正社員として囲いたいと思っている企業も多くあるので、雇用形態にこだわらなければフリーランス向けのエージェントを探してみるのも。
やっぱり時短で探したい
明確に「時短」で募集している企業は少ないです。また、時短を希望する場合どのように探すかは職種によるところが大きく、交代制勤務がある企業やサービス業はシフトの組み合わせ上非常に難しいです。
融通が利くのが営業やコンサル、マーケ周りなどの歩合制や裁量労働制、フレックスタイム制がある企業。裁量労働制だと時短フルタイム関係ないのでOKだし、フレックスタイム制で時間をずらしてフルタイムOKなら十分ターゲット圏内。そうすると総合型やベンチャー特化型をメインにし、ワーママ特化型エージェントはサブとして利用する形がよさそうです。
管理部門や事務系は、もともとの募集定員が少ないので激戦です。
管理部門で深くやった経験があるなら、管理部門特化型エージェント+ワーママ特化型エージェント。
事務系だとワーママ特化型エージェント+派遣で紹介予定派遣という手もあり。
時短&週5日未満で働きたい場合は、ワーママ特化型エージェント+フリーランス向けエージェントを組み合わせる。
時短求人を見つけるにはとにかく動くこと。 方向性が異なるエージェントを複数、さらに転職サイトを組み合わせて利用するのが効率的です。
時間がない人向けエージェントリスト
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「私に合っているエージェントを紹介してください」って相談
やっぱり来てしまうのですが、正直わかりません。最近はエージェントとは関係なく、純粋にキャリアコンサルティングを提供している事業者が増えてきているのでそちらの利用をおすすめします。(このあたりはまた改めて)
一つ言えることは、自分に合いそうなところを探すには「まず自分のキャリア棚卸し」が必要ってことです。
みなさま納得のいく転職を。